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15年程前に購入・1～2回ほど使用後コレクションとし保管しておりました正哲作の全竹中通し仕様のヘチ竿です。全竹の中通し竿は節部に糸を通す穴をあける手間と技が大変故かなり珍しく、通常のガイド仕様の竿ですと風の強い日はガイド部の糸絡みや糸ふけといった問題点が解消される優れ物です。正哲は4代目東作の高弟であった東正の弟子筋にあたり、永らく横浜つるや釣具のお抱え竿師として活躍されましたが、近年廃業されたようですので今後は手に入らない竿かと思います。材は本体部は節間が揃った布袋竹で手元は淡竹の根付き材となります。又穂先は風でも煽られない様に気持ち太目の11節の布袋竹が使われております。仕上げは正哲らしい箔と透き漆の金属光沢のある塗りです。状態は使用感も殆ど無く根竹の竿尻にぱっと見判らない程度の擦れとリールシートにリール装着痕が軽くある程度です。仕様は全長実測2.7ｍ、手元長143ｃｍ・穂先部長137ｃｍ（印籠継部11ｃｍ）、重量176ｇとなります。リールから本体内部に糸を通す途中のガイドはSICガイドと同じくSIC製の斜めに糸の通る部品が付いておりますので、糸の緩衝を最小限に抑えられます。穂先内部は専門の釣具店で掃除をしてもらいましたので、糸の出し入れもスムーズです。付属は銘のある竿袋・口栓及び竹製の穂先入れと購入当時の完品です。全竹の中通し竿の穂先に糸を通すのはちょっとコツがありますが慣れれば簡単に通せます。専用の糸通しワイヤーがあれば一番簡単ですが、細目のワイヤーに糸を接着しても代用できます。糸を通す際は①印籠継部から穂先部をまわしながらワイヤーを入れていきます。②先端に近くなると節部に当たるかもしれませんので、節に当たった際は穂先を反対側にまわしながら、ワイヤーを押していくと通ります。因みに糸の通った写真は同じやり方で2.5号のナイロン糸をワイヤー無しで通しておりますのでお試しください。（写真の糸は付きません）落札後の返品・キャンセルはご容赦願います。発送は宅急便160サイズでの対応予定です。